<あらすじ>
破天荒な主人公アレックスは、不良グループのリーダーとしてやりたい放題!しかし殺人事件が起こり仲間の裏切りから投獄される。刑務所の中のアレックスに思わぬチャンス!?が到来。それは人体実験により“悪人”を“善人”に変えるというもの。この実験により驚きの速さで刑務所を出ることになったアレックスだったが、そんな彼を待ち受けている恐ろしい現実とは…。
【公開】 1971年
【時間】 136分
<評価 ★★★☆ 3.5>
初めて巨匠スタンリー・キューブリック監督の作品をみた。正直最初は全然意味不明だったが、理解できた時ちょっとゾクッとした!!
まず1971年の作品だと思えないくらいオシャレで奇抜!!!!これだけでも満足かも…(言いすぎかも!)曲の使い方やファッション、小道具どれをとってもセンスがあり斬新。そしてスゴイと思ったのが、主人公が荒れていた時代にはちょっと奇抜な要素が入ったファッションや演出になっており、後半刑務所に入る頃からは主人公の落ち着きと同様に画面全体も落ち着きだす。そのせいか自然と物語の経過(主人公の変わり様)が理解できる。最初は意味が分からなかった部分も、なぜかストーリーの流れは覚えており、最終的には理解できたのもこのせいなのでは?と思った。
物語の内容はなかなか深く、一人の人間が周りの人間によって大きく変えられてしまう恐ろしさを最大限に誇張して語っている。地位や権力、情報に操られながら生きている現代人にも通ずるものがある気がしてならない。