<あらすじ>
最愛の妻を亡くし、その妻とそっくりの人間を作ろうとする天才形成外科医のロベル。異常とも思える行動で、完璧に作り上げられていく人間…。果たしてそれは愛と呼べるのであろうか!!?そして本当に妻と言えるのあろうか…?衝撃のラストシーンが見逃せないアルモドバル監督がおくる問題作。
【公開】 2011年
【時間】 120分
<評価 ★★★☆ 3.5>
この映画のジャンルはサスペンス。今まで女性の強さや美しさを全面に表現していたアルモドバル監督だったが、この作品はちょっと違う。今度は一環して男性目線。曲がった愛の形が破滅へと進んでいく…。狂気に満ちたロベルの姿はもちろん、出てくる人物は怪しい奴らばかりでこれもハラハラする。決してロベルの立場に立って映画を見ているわけではないのに、なぜがハラハラ、ドキドキしてしまう。
マスク・オブ・ゾロで見たアントニオ・バンデラスのヒーロー的なかっこよさは全くないが、猟奇的なバンデラスの演技も見ものだ。ただし、原作があったせいか個人的にはアルモドバル監督のオリジナルな部分があまり見れず、さらに美しい色彩豊かな映像も見られなかったので星は3.5。一味違ったサスペンスを見たい方にはオススメ!