<あらすじ>
シチリアで生まれ育ったトトは、母と妹の3人暮らし。戦争で夫が不在のため、トトには長男としてしっかりしてほしい母親だったがトトは当時の娯楽「映画館」で映画の世界に没頭している。そんなトトを映写技師のアルフレッドは可愛くもあり、ちょっと邪魔でもあった。そんなある日事件は起こった!映写機から火災が発生し、死にかけていたアルフレッドをトトが救出。一命は取り留めたが、アルフレッドは失明してしまう。失望していた彼を救ったのは、やはりトトだった…。老人アルフレッドと少年トトの世代を超えた友情。そしてアルフレッドが教えてくれた映画の素晴らしさと人生とは…。ジュゼッペ・トルナトーレ監督の不朽の名作。
【公開】 1988年
【時間】 155分
<評価 ★★★☆ 3.5>
言わずと知れた名作。この映画で使われた音楽はあまりに有名。哀愁ただよう名曲だ!!!
物語は少年トトとアルフレッドの心の交流。成長したトトが故郷を離れ、映画監督として働いているがどこか納得いかない日々を送っている。そんな所に一本の電話が…。アルフレッドが亡くなったという連絡だった。そして何十年ぶりに故郷に戻るトト。そこで発見したものによって、再び映画への情熱を取り戻す…その感動のラストシーン!!!…確かに感動はしますが、うっすら予想もついてしまうのでそこら辺が個人的にマイナスポイント。
それより故郷を離れるトトに対し、アルフレッドは「帰ってくるな!…ノスタルジーに惑わされるな!…」と一見厳しいことを言う。しかしそれは若者に対しての最大限の激励であり、人生を前向きに進ませてくれる言葉。振り向くことなく、とにかく前進してほしいというアルフレッドの強く暖かいメッセージに感動させられた。