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la strada

<あらすじ>

荒くれ者の旅芸人ザンパノを手伝うために旅に出ることになった優しいけれど、ちょっと足りない女の子ジェルソミーナ。道中、ザンパノはジェルソミーナに対して酷い態度ばかり。傷心のジェルソミーナに、綱渡り芸人が優しく接し得意のトランペットで曲を贈る。しかしそんな至福の時間が続くわけもなく、事態はさらに悪化し…。

イタリアを代表する映画監督フェデリコ・フェリーニ監督の人生をテーマにした感動作。

【公開】 1954年

【時間】 104分

 

<評価 ★★★★★ 5>

全体を通して、決して楽しい映画ではないが余韻が残る名作中の名作。

主人公のジェルソミーナの素直さに心打たれ、ジェルソミーナを足蹴に扱うザンパノに腹が立つ。しかしそんなザンパノも一人の心ある人間…。本当の悪人ではなく、ただただ不器用な人間だったのだ。人は優しさに触れると、凝り固まった心もほぐれていくもの、しかし時間は待ってはくれない…そんな人生の難しさと儚さが心に染みる作品。

ちなみに物語の中盤で出てくる、心優しき綱渡り芸人のトランペット曲はあまりに有名♪とってもせつないメロディーとジェルソミーナの純粋な表情が、この映画をさらに感動的なものにしている。2010年バンクーバーオリンピックで高橋大輔選手もこの曲で素晴らしい演技をしている。