<あらすじ>
ナポリ湾に浮かぶ小さな島に育ったマリオは、漁師の父を持ちながらも町の郵便配達員の仕事に就く。その配達先はただ一つ。祖国チリから亡命してきたパブロ・ネルーダ。ネルーダと交流していくうちに、徐々に詩人の才能を開花させていくマリオ。愛する人ができたマリオはその思いを詩にして送る。そして2人が結ばれた時に、思わぬ知らせが…。
【公開】 1994年
【時間】 109分
<評価 ★★★★★ 5>
まずこの映画の一番の魅力は、やはり景色!!!イタリアの海が綺麗すぎる☆
物語は冴えない青年マリオと超イケてる詩人のオジサン、ネルーダとの心の交流。綺麗な景色に2人の美しい詩が重なり、映画をいっそう華やかにしている。この映画を見た時に最初に感じたことが『まるで絵画を見ているよう…』。これぞ芸術作品!
余談だが、この作品で主人公マリオを演じているマッシモ・トロイージはこの撮影の12時間後に亡くなっている。もともと心臓を悪くしていたがどうしてもこの作品を撮りたいと、撮影に臨んだそうだ。ナポリ近郊の出身だったトロイージが最後の最後まで、故郷の美しさを伝え、さらに自分自身の目にも焼き付けていたのではないかと思うと感動も一入だ。
イタリア映画史に残る傑作☆