<あらすじ>
家族との平穏な暮らしのため大粒のピンクダイヤモンドと引き換えにRUF(反政府組織)に誘拐された息子を助けたい漁師ソロモンと、ピンクダイヤモンドを手にしてアメリカに帰国したい密売人アーチャー。最初は交換条件だったはずの取引が、息子を探すうちに奇妙な信頼関係に変わる。そしてRUFの資金源となっているブラッド・ダイアモンドの真相を追求しているジャーナリスト・マディーも加わり、ダイヤモンド取引の闇に迫る…。
【公開】 2006年
【時間】 143分
<評価 ★★ 2>
題名にもなっている「ブラッド・ダイヤモンド」とは、物語の舞台ともなった国シエラレオネで行われているダイヤモンドの不正取引。内戦が続くこの国で、反政府組織が紛争の資金調達のためにダイヤモンドを売っている。
それを踏まえた上でこの映画を見ると、あの綺麗な輝きの裏ではこんなことが行われているかもしれないのか…とゾッとする。
映画のジャンルとしては社会派なのだが、ディカプリオが主演のせいかちょっとエンターテイメント性が高い気がしてならない(笑)すごくシリアスでハラハラする展開は見逃せない。しかし最初は結構な悪人だったアーチャーが、いつの間にかいい奴になる変わり様がちょっと理解不明だった。この映画に“人情”のようなものは必要だったのだろうか…?とてもいい題材を扱っているだけに物足りなさが残る作品だ。