<あらすじ>
1994年にアフリカ・ルワンダで実際に起こった、民族大量虐殺を映画化した作品。ホテルの支配人だったポールは、この争いから逃れるため家族や知り合いを安全な場所に避難させる。しかし外では一般市民が大量に殺害されていく。この状況に危機感を抱いたポールはホテルに避難民を受け入れ、国連軍の助けを待つ。しかしそこで知らされる人種差別とも思える対応…。途方に暮れながらも、人々の命を助けようと立ち上がるポールだった…。
【公開】 2004年
【時間】 122分
<評価 ★★★★★ 5>
そう遠くもない過去にこんなことが起こっていたとは知らなかった…。世界各地に民族間の争いがあることをこの映画を通して教えられた。
同じ人種であっても、民族が違うことによって虐殺にまで至るというのは衝撃的なこと。しかしそれは国や政府の問題であって、一般市民には民族の違いなんて関係ない!現に映画の中の主人公ポールとその妻は違う人種であったが、ポールは民族の違いなんて考えず「人間」を助けようとしたのだ。映画の中に出てくる殺害シーンの生々しさにより、紛争・戦争の惨さを痛感させられる。そしてさらに一番腹立たしいのは、外国からやってくる国連軍の対応だ。外国人だけを助け、ルワンダ人を一人も助けなかった!これが現実なのか…と唖然とした。なんのための国連なのか!!と怒りを感じた。
世の中には不合理なことが山ほどあると思い知らされ、この状況が少しでも変わることを願わずにはいられない…。